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June 01, 2006

音声インプット重視の幼児英会話教育

幼児(未就学児)への英会話指導において耳を鍛えることは将来スピーキング能力を高める上でとても大切である。前回のブログ記事で小学生からは文字情報による言語習得が音声のみによるインプットよりも効果的であると書いたが、このことは就学前の幼児については全く当てはまらない。むしろ180度発想をひっくりかえさないといけない。幼児期においては文字をなるべく使わずに耳での言語インプットに徹するべきである。言葉を変えると、幼児期においては文字として言語を処理する左脳教育を重視するよりも、耳に聞こえてくる音を目で見えるイメージとして視覚的に処理する右脳を鍛えるべきである。

元祖「英語耳」の第一発案者である故アルフレッド・トマティス博士(フランスの聴覚心理学者)は「人は聞き取れない音は発することができない」という原則を最初に発見した学者である。私達の発話は声がコントロールするというよりも耳がコントロールしているのである。人は自分が発した声を骨伝導(発した声の空気の振動を鼓膜で聞き取るということ以外に自分の発した声紋の振動を蝸牛内のアブミ骨という小さな骨の振動を耳で感じて自分の声をセルフモニタリングしている。つまり日本語にない英語特有の音(日本人の苦手な「r」と「l」や声帯を使わずに息だけで発する「s」や「th」などの歯擦音)の聞き取りができないと自分でも正確にその音を出せないということである。英語独特のリズムやイントネーションに乗っかった個々の英語音をハッキリと耳で捕らえて、自分の耳でネイティブの発音と自分が発する英語音を確りと比較・コントロールすることによって、自分の発話をネイティブのそれに近づけることができる。

博士によると人は「オギャア」と母親の体内から外界へ生まれ落ちた時には、既に母語を効果的に聞き取ることができるように耳がチューンアップされている。日本人の母親から生まれた赤ん坊は日本語の音に反応し日本語特有のリズムやイントネーションに乗っかった日本語音が聞き取り安いのだ。また英語を話すイギリス人の母親から生まれた赤ん坊はイギリス英語が聞き取り易い耳の状態になって生まれてくる。皆さんよくご存じのように胎児は母親の体内で母親の言葉を耳及び体全体で母親の声の振動を感じ取り上記アブミ骨を通して聞いている。言葉の意味を理解するというよりも、母語の特徴を脳に耳を通じて刷り込んでいるという感じだ。著名な生成英文法学者ノーム・チョムスキーが提唱していた生得的な言語能力とは母親の体内で母語の音声的な特徴を脳に刷込んだ結果としての潜在的な母語習得能力であると私は理解している。

幼児期においては文字情報から単語をたくさん覚えたりするよりは英語音を正確に確りと聞き取れる耳を鍛えるべきである。年齢が低ければ低いほどまだ耳ができあがっておらず、外国語としての英語音を聞き取れる耳を育成し易いからである。(トマティス博士によると人の耳は12才で完成する。ちょうど小学校卒業時に成人と同じ音域を聞き取れる耳の機能が完成するのだ。)単語や文法の習得はある程度年齢がいってからでも鍛えられるが耳はそういう訳には行かない。将来、英語音を正確に聞き取り、ネイティブに限りなく近い発音で発話できるために、幼児期の間に徹底的に英語を聞かせて耳を鍛えておくことは非常に大切である。

英語の歌による英語独特のリズム・イントネーションの習得も効果的である。ただし、BGMのように英語をただ単に流しておいて子供の耳に入れる(hearing)だけでは、いつまでたっても英語を聴き取って(listening)その意味を理解できるようにはならない。つまり聞かせた英語を理解出来るようにするビジュアルエイド(聴いた音の意味を視覚として理解させるイラストや写真・ビデオなど)が必要なのである。Natural Approachを提唱した言語学者クラシャンによる(意味の)理解可能なインプット(comprehensible imput)でないと英語の聞き取り訓練としては不十分だ。幼児期だからこそアルファベットや日本語という文字情報を介さずに英語を英語のまま理解出来るようにトレーニングする。その為にAV(オーディオ・ビジュアル)が効果を発揮する。

帰国子女と英語圏への大学・大学院レベル留学経験者との違いは、英語の発話におけるネイティブライクな発音と発声であろう。突き詰めれば幼少期にネイティブの英語音をどれだけ聞いて耳を鍛えたか否である。英語を正確に聞き取れる耳の善し悪しはリスニング力のみならず、将来における英語の発音・発話の善し悪しにも繋がるということである。

PR:エース英会話スクールでは幼児への指導で英語の歌・カラフルなカードやCD・ビデオ(DVD)教材を積極的に使用して目からの視覚的なインプット・耳からの音声的なインプットを最大限に取り入れて、(意味の)理解可能なリスニング指導を実践している。

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