« August 2005 | Main | October 2005 »

September 18, 2005

TOEICはもう古い?GTECの時代がもうすぐそこまで来ている!

ベネッセとベルリッツが共同開発したGTECはきっと5年後10年後にはTOEICを凌駕しているであろう。

   GTECホームページ http://www.benesse.co.jp/gtec/index.html

従来TOEICが行ってきた、「リーディング力」と「リスニング力」という英語受信能力を測定し、「ライティング力」と「スピーキング力」という英語発信能力を予測するというテスティングの手法は完全にその岐路に立たされた。

なぜならば、社員の英語での即戦力を測定するために行ってきたTOEICスコアの結果と社員の「ライティング力」と「スピーキング力」に大きな乖離があることに気づき始めたからだ。もう何年も前から気づいていたと言った方が正しいだろう。しかし企業がなぜTOEICを使い続けたのかというと、答えは単純、TOEICに変わりうる英語テストがこの世に存在しなかったからだ。この20年間、世界的な受験者の伸びに大あぐらをかき、TOEICはまったく進化してこなかった。20年前のテスト内容と現在のテスト内容にほとんど変化はない。

GTECのテストでは、実際のビジネスで通用する4技能(読む・聞く・書く・話す)を測定するそうだ。特にTOEICが予測はするが正確に測定できない「書く・話す」という英語発信能力を、受験者に実際に英文を書かせ、そして実際に英語を話させ、それをレーターと呼ばれる評価官が一人ひとりの英文を「読み」「聞いて」評価するという。

TOEICは試験会場または社内・学校などの会議室で一斉受験、マークシートに解答してコンピュータで処理している。これに対してGTECは一人ひとりがパソコンに向かいテストを受け、その結果がリアルタイムでGTEC本部のホストコンピュータに送信される仕組みだ。だからこそライティングセクションで受験者が実際に手元のパソコンで打ち込んだ英文が記録として送信され、またスピーキングセクションで受験者が実際に発話した英語音声が送信され、GTECのホストコンピュータに文書データおよび音声データとして保存される。そのデータをGTEC本部のレーターが一つひとつ評価するという仕組みだ。これはアメリカのETSTOEFLで導入したcomputer based testの手法であり、TOEICも開発・制作したETSGTECに先を越されたということである。

GTECは既に日本の一流企業(三井物産、日本オラクル、アドバンテストなど)に導入され始めており、私の予想では近い将来一般の会社にもかなり普及し、中小企業でも導入されるようになる。そうなれば企業への就職英語力判定としてGTECスコアが使われるようになった段階で大学生まで受験者層が降りてくると思われる。TOEICGTECに受験者を奪われるのを指をくわえて傍観するはずもなく、早い段階でGTECに対抗しうる英語発信能力測定のためのセクションがTOEICに追加されるはずである。

そうなれば今後益々国際的なビジネスシーンで重要視される英語発信能力を如何に正確に測定できるかがテストの良し悪しを決める決定的な判断基準となるはずである。ビジネス版での英語発信能力とは、具体的には電子メールでのやり取りで商談を交わすライティング能力、IP電話やMSメッセンジャー、スカイプなど(インターネットで接続可能な電話に近いPC音声コミュニケーションツール)を使って外国にいる相手と直接口頭英語で交渉するというスピーキング能力のことである。

このように企業が信頼する英語コミュニケーション能力評価テストが英語を「読む」「聞く」という受信能力測定から、英語を「書く」「話す」という発信能力測定に移行することは日本の英語教育にとっても非常に喜ばしいことである。

英語を「読む」「聞く」という受動的な能力のみ測定するTOEICで高得点を取れば実際のビジネスにおいて外国人の言っていることや書いていることは理解できるという証明にはなったが、残念ながら自分の考えや意見などを英語で相手に十分伝えられるという発信英語力の証明にはならなかった。TOEICで高得点を取ることに躍起になってきた大学生や会社員たちにとってはいい迷惑である。

なぜならばTOEICで高得点を取るという目的(如何に速く正確に英文を「読みこなし」、如何に正確に英語音声を「聞き取る」という受動英語能力向上のために英語学習時間を割いてきたからだ。あまりTOEICの得点に影響を与えない英語発信能力の学習に時間が割けなかったからである。つまりTOEIC受験が会社から義務付けられていたので、本当の意味で実際のビジネス場面で必要とされている英語力を伸ばすことができなかったのである。この意味において、いままでTOEIC20年という長期に渡って大あぐらをかいてきたことが、日本の英語学習者に対して少なからず悪影響を与えてきたことは誰も否めないと思う。

しかし過ぎ去ったことで悲観的になるのはもうやめよう。

英語受信能力から英語発信能力の育成へと、日本の英語教育のパラダイムが大きくシフトしようとしている。

明るい未来が私たち英語学習者を待っている。

PRエース英会話は創設以来、英語発信能力の育成に邁進している。

※この記事を最後まで読んでよかったと少しでも思われた方は、「人気英語学習ブログ」に投票をお願いします。投票する

| | Comments (2) | TrackBack (1)

September 01, 2005

学校英語を活用して話せるようになるコツ

前回のブログで学校英語では理解の指導しかしていないので話せるようにならないと書いたが、学校英語で蓄積した文法力と語彙力を鍛えあげれば必ず話せるようになる。何が足りないかというと、ズバリ自分の持っている語彙力と文法力で独自のセンテンスを組み立てて表現するというクリエイティブな練習、機会が足りないのである。

中学高校で多くの時間を英文和訳(英文読解)と文法学習に費やしているので(grammar translation method)、英語を表現するための知識はある程度身についているはずである。しかし残念ながら、学んだ知識を使って外国人との実践会話で運用できない(使えない=話せない)。知識は十分にあるが実践(実技)練習が足りないのである。

これは車の運転によく似ている、いくら交通ルールや車の構造、機能(ハンドル、クラッチ、ブレーキ、ギアチェンジなど)を知識として学んでも、それだけでは車はまともに運転できない。実技として実際に車に乗って車の操縦方法を自分の手と足を使って体に覚え込ませないと安全に走行できない。発車して真っすぐに走るだけではなくジグザグのカーブを曲がったり・バックしたり・急な坂で停まったり発進したり、車庫にバックして入れたりするためにはそれなりに時間をかけてじっくりと練習しないと出来るようにはならない。

英語もこれと全く同じだ。いくら英単語をたくさん知っていたり英文法のルールや構文の知識があったりしても、それを実際の会話やクリエイティブに自分で英文を書いてみるという技能練習(実地訓練)をしないとせっかく覚えた言語機能は使いこなせない。

天候による路面の状態や交通渋滞、歩行者や自転車という外的な要因も考慮しながら、的確な判断で車を運転しないと思わぬ事故を起こしてしまう。やはり教習所のコースでの練習後に実際に路上に出て車を運転して教習所のコースでは経験出来ないさまざまな状況に対応出来るように路上トレーニングが必要なのだ。

実際に初心者マークを外せるようになるまで高速道路を運転して問題なく車線変更をしたり、暗い夜道でも無灯火の自転車や歩行者に注意しながら運転したり1台通れる一本道で対向車とうまくすれ違う方法などまだまだ実際に車を運転して身につけなければならないことが山積している。様々な状況で経験を積んで初めて初心者マークを外して普通の標準的なドライバーになれる。

英会話においても場面状況や話し相手に応じて一定の社会的なルールに則って英語を話さないと思わぬトラブル(自分の意図が相手に正確に伝わらない、誤解を招く、相手に対して失礼なことを意に反して言ってしまうなど)を起こしてしまう。様々な状況において、いろいろな場面でいろいろな人と実際に会話することによって、初めて初級から中級の入口、準中級へとレベルアップできるのだ。

一つ例を挙げる。私はアルクに勤務していた際に、早稲田大学との遠隔PCテレビ会議システムで実験的に早稲田の学生に英会話を教え、出来るだけ学生に話させる(自分で英文を作らせる)という、創造的なレッスンをアルクの講師チームで行った。(数年に渡って実施したので、講師は延べ30人以上、生徒も300名以上だ。)学生はみるみると英語を話せるようになった(言語機能を実際の会話で運用するという、言語運用力=language proficiencyを高めることが出来た。)英文科など英語を専攻していない学生でも早稲田に入学するためにそれこそ何千時間も費やして中高6年間で学んできた語彙力や文法力・構文力が顕在化したのである。

まさに持っていた英語の知識を技能として使えるようにするための実技トレーニングを、教官が運転席の隣にすわって手取り足取り指導する自動車教習訓練のごとく1対4という少人数で生徒に自分の持っている語彙と構文力で英文を徹底的に創らせる(その場で英会話の課題や質問をして即話させる)訓練をした成果である。

今日本の英会話教育で最も必要とされているのは機械的な暗記や無味乾燥な暗誦、リピーティングではなく、自分で英文を口頭でクリエイトするという創造的な技能訓練、オーラルトレーニングである。英語をスムーズに話すコツは日本語で考えたことを英語で表現することを極力避け、英語で直接自分の考えを表現することである。

それは日本における実践的英語教育の父、故松本亨先生がその生涯をかけて主張し続けた「英語で考える」、つまり日本語を一切介在させずに自分の表現したいことを自分の持っている英語の語彙と構文力を駆使してダイレクトに英語で発想して話すことだ。

PRエース英会話では講師がマンツーマンで生徒に英語で出来るだけ多くを語らせ、自ら英文をクリエイトさせるオーラルトレーニングという教え方を実践している。

※この記事を最後まで読んでよかったと少しでも思われた方は、「人気英語学習ブログ」に投票をお願いします。投票する

| | Comments (5) | TrackBack (0)

« August 2005 | Main | October 2005 »