« March 2005 | Main | May 2005 »

April 12, 2005

英語を流暢に話せる人の脳

英語を流暢に話せる人と何年も英語を学習しているのにいつまでたっても流暢に話せない人との違いは何なんでしょうか?

英会話を流暢に話せる日本人は欧米人が英語を話すときに使っている言語野の部分を使って英語を話しています。(このことは脳科学の発達により科学的な実験で既に証明されています。)これに対してあまり英語を話すことが得意でない人は日本語と同じ言語野の部分で英語も話しています。つまり日本語の介在をかなり受けて英語を話しており、英語を発話する前に日本語で考えてそれを英語に置き換える話し方になってしまっているのです。

言い方を変えると、英語を流暢に話せるようになるためには欧米人が英語を話すときに使っている言語野の部分を鍛えて日本語の介在を受けないように訓練をする必要があるということです。できるだけ日本語を介さずに英文を読んだり聞いたり書いたり、もちろん英語で考えて話したりすることによって英語の言語野を発達させることができます。

スピーキングの訓練に的を絞ると入門・初級段階においては英語の決まり文句を何度も大きな声で発話することによってたくさん覚え(暗記)、その覚えた英文の一部を置き換えて幾とおりにも言い換える練習(パターンプラクティス)がもっとも効果的です。まだパターンで英語を話す段階です。

初級を卒業した準中級・中級レベルにおいては実際の会話で自分の伝えたい英文を自分で組み立てる構文力が必要となります。更にレベルが上がるにつれて自分の発話のボリューム(相手の質問に対していくつのセンテンスで答えるか)と質(話の内容や使う表現・構文)が問われるようになります。最初は一つの質問に対してワンセンテンスで答えていたのが2文3文と増え、目標とするのは段落レベルでの発話(paragraph discourse)です。更に発話の量だけではなく、発話の質にも磨きをかける必要があります。自分の発話の内容および使う構文や表現が教養のあるネイティブスピーカーが使うものに近づいてこないといけません。この段階ではより実践的なコミュニケーションを意識した学習方法(例えばCommunicative Approachなど)が効果的でネイティブスピーカーとの実践会話練習が最も効果的です。
このレベルの学習方法については別の記事に譲るとして、英語の言語野の育成に話を戻します。

幼児・子供も含めて英語学習の入門・初級段階においては前述したとおり大量の暗記とパターンプラクティスが必要です。これを確実に達成する指導方法はオーディオリンガルメソッド(Audio Lingual Method)です。このメソッドはアメリカで開発され米国ミシガン大学のミシガンメソッドまたはアーミーメソッドと呼ぶ人もいます。基本は講師の発話のリピートです。

リピーティング学習法というものがここ5~6年脚光を浴びていますが、外国語教育に詳しい人はリピーティングがオーディオリンガルメソッドを基本にされていることに気づいているはずです。

講師の発話のリピーティングはどこの英会話教室でも行っています。但し、ただ闇雲にリピートさせるだけでは話せるようになりません。残念ながら、発音指導や単語を憶えさせるだけのためにリピーティングをしているスクールがほとんどです。

上記、入門・初級から準中級・中級レベルへの大きな壁、実際の会話で自分の伝えたい英文を自分で組み立てる構文力を最終的に身につけさせることを目標に、体系的に次の手順を踏む必要があります。

1)単語レベルでのリピーティング
  (発音指導→自然に暗記)
2)フレーズレベルでのリピーティング
  (意味の理解→発音指導→自然に暗記)
3)センテンスレベルでのリピーティング
  (意味の理解→発音指導→自然に暗記)
4)センテンスの一部を置き換えて様々なセンテンスをつくるパターン
  プラクティス
5)実際の会話に近いダイアローグの学習
  (意味の理解→発音指導→自然に暗記)
※発話者の意図や社会的なマナー・習慣、話し相手によるカジュアルな表現・フォーマルな表現の選択など社会言語学的な要素の指導も必要となる。
6)英文を自分で組み立てて発話する訓練
7)実践会話練習

大まかに以上の7段階を踏んで最終的に自分の思っていることを自由に表現できるようになります。(但しここまで来るには何年も学習を続ける必要があります。)つまりこのような段階を踏むことによって無理なく効果的に学習者の英語の言語野を鍛えることができるのです。

エース英会話では学習者の年齢および英語レベルに応じて上記の段階を無理なく踏みながら生徒ひとりひとりの英語の言語野を効果的に鍛えるレッスンを実践しています。

※この記事を最後まで読んでよかったと少しでも思われた方は、「人気英語学習ブログ」に投票をお願いします。投票する

| | Comments (1) | TrackBack (0)

April 09, 2005

日本で学習するだけで英会話をマスターすることは可能か?

はい可能です。しかし膨大な時間と労力を費やさないとできません。

私は商売柄、日本で学習するだけで英会話をマスターした日本人英語教師や英語を使って仕事をしている人達をたくさん知っています。外国人と英語で自由にほぼ母国語と同じように意志疎通ができる人達です。(英検1級、TOEIC900点以上のレベルです。)

しかし英語学習者全てがこの域に来られるというかというと、全学習者の10%未満でしょう。知っている人も多いと思いますが、元NHKテレビ英会話上級コースで外国人の著名人に英語でインタビューを行っていたカリスマ英語ディベーター、同時通訳者の第一人者でサイマルの元社長、アルクのヒアリングマラソンの元カリスマコーチなどは有名です。私共エース英会話スクールにも、帰国子女のバイリンガル先生と同じレベルの先生が何人かおります。やはり海外留学・海外生活なしで日本だけで英会話をマスターした人達です。

彼らに共通するのは英語が大好きで一般の学習者(週1~3時間)の10倍も20倍(週10時間~30時間以上)も時間をかけて長年勉強を続けています。外国語をマスターするには気の遠くなるような時間が必要なのです。少なくとも15,000時間は費やしているはずです。1日3時間1年間休みなく学習を続けても1095時間です。13年以上それを続けないと1万5千時間にはなりません。週1回1時間のレッスンを1年間コンスタントに受けたとしても48時間にしかなりません。10年続けたとしても480時間でしかありません。英語が大好きでそれこそ一所懸命打込まないとモノにならないということです。

子供に英会話を習わせているお母さんお父さんにも考えてほしいのです。週に1回英会話の教室に通っても総時間数はたかがしれている事を。しかし、今の子供達が現実問題として英会話の勉強に毎日1時間を割くことが出来ないことも事実です。私にも小学生の子供が2人います。学校の勉強のほか、ピアノを週に1回習い、サッカーを週に2回クラブで練習し、そして英会話を週に1回私が教えています。上の子は今年の4月から4年生になるので塾にも週に1~2回通わせようと思っています。英会話の時間をもっと確保したいのですが、なかなか難しいようです。

それだからこそ週に1回の英会話の時間は貴重な1時間ですから、最も効果的な方法で学習させてあげないといけないということです。多くの親御さん達はもう気づき初めています。6~8人のクラスレッスンで何年も学習しても英会話力が身につかないことに。週1回1時間しか英会話学習に時間を裂けないのであれば、最も効果的なレッスン方法、マンツーマンのプライベートレッスンで学ばせてあげましょう。

※この記事を最後まで読んでよかったと少しでも思われた方は、「人気英語学習ブログ」に投票をお願いします。投票する

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« March 2005 | Main | May 2005 »